フィロソフィー
wbfが生み出す 新しい魅力
ただ単に甘いだけではなく、艶、薫り、大きさまでもがバランスよく調和したいちごをどのように生み出すか。湾岸ベリーファームでは、太陽、土、水、風、空気からの恵みを最大限活かし、創造性豊かないちご造りを目指しており、いちご造りのフィロソフィーとして、「満足を超える感動」を追求していきます。
『苗づくりは前シーズンから』
いちごの生産は、まずは苗を育てるところから。秋に苗を購入する生産者もいますが、良質ないちごを生産したければ、春から苗づくりを始めなければなりません。プランターに地元産のもみ殻と良質な苗専用の培土を使用して1苗植えていきます。数週間もすれば、ランナー(つる)が出て、プランターに挿し親苗を作ります。これが、6月までに立派な親苗となり、苗を生産してくれるようになります。
『夏の育苗が収穫に直結する』
6月下旬頃から親苗から数本のランナーが伸び苗を挿し始めます。専用の育苗トレーにプランターにも使用した良質な土をたっぷり入れ、そこにランナーを挿していきます。夏の酷暑時における作業は、ハウス内は朝7時でも約35℃。時には43℃まで気温は上昇します。そんな環境の下、手間を惜しまず苗づくりをすることで、太くしっかりとした苗が出来上がります。
『植え付けはヒガンバナが咲く頃』
ちょうどヒガンバナが咲く頃に苗の定植を行います。苗を植える時期を間違えると収量に直結します。各農園で植え付けるタイミングは、売り先や顧客の動向で変わりますが、ハウス栽培の場合はこの時期になります。高設栽培のいちごは、手作業で苗をひとつずつ植えます。植え方ひとつで成長も左右されますので、誰もができる作業ではありません。
『蜂やハエなどの昆虫が不可欠』
いちごの花が10月に入り徐々に咲き始めます。いちごの実が実るためには受粉が必要。受粉ができないと、いちごのかたちが崩れていびつになり、いわゆる不受精が起こり、奇形の果実ができてしまいます。ミツバチが受粉の助けをしてくれます。しかし、暑さに弱く、近年の温暖化により生育環境及び活動範囲が徐々に狭まり、やがて絶滅する可能性もあるようです。ハチに感謝。
『結実して収穫へ』
すべての花を実らせてしまうと、実が大きくなりません。当園では、3~7花(果)に摘花(果)し間引きを行います。そうすることで、大きい実ができまた味も凝縮され生産効率が向上します。当園での収穫は、実の赤さが全体の9割以上になってからしか収穫しません。よつぼしに至っては、95%以上で収穫します。完熟にすることで、いちごは甘さを最大限まで引き出してくれます。